2025.10.30
【工事の最終工程:棟積み替えスタート】 岐阜県加茂郡八百津町で進めてきた玄関屋根葺き直し工事。いよいよ最終工程となる「棟(むね)積み替え工事」に入りました。棟部分は屋根のてっぺんに位置し、雨風の影響を最も受けやすい箇所。ここをきちんと整えることで、屋根全体の防水性と耐久性が大きく…

今回ご相談をいただいたのは、岐阜県関市にお住まいの築35年以上・2階建てのお宅のご夫婦。
「大雨や台風のたびに、この古い瓦屋根が耐えられるのか不安で…」とご主人様が心配されていました。
ご主人様自身でも確認しようとされたものの、2階建ての屋根は転落リスクが高く危険。
そこで「しっかり調べてほしい」と私たちにご連絡をいただきました。
調査の結果、瓦のズレ、漆喰の剥がれ、そして土の露出が発覚。
部分葺き替えと棟の補修を組み合わせる工事をご提案し、今回の施工となりました。





まずは、劣化していた部分の瓦を撤去するところからスタート。
瓦を一枚ずつめくるたびに、長年屋根を支えてきた“葺き土(ふきつち)”がゴロッと姿を現しました。
昔ながらの屋根は土で支える構造なので、この土が湿気を含むと重くなり、ズレや雨漏りを加速させてしまうんだよね。
古い土を撤去した後は、防水シートをひいていきます。
今回の屋根には、古い防水シートが残っていたため、撤去せず“活かす”判断を取りました。
その上から最新の改質アスファルトルーフィングを重ね貼りして、二重の防水ラインを作ります。
軒先から棟へ向かって、重ね幅を守りながら丁寧に敷いていくことで
“最後の砦”となる防水層が完成。
棟部分では、劣化していた漆喰を取り除き、新しい漆喰をしっかり詰め直していきます。
ここは雨水の侵入を防ぐとても重要な部分。
漆喰がきれいに密着することで、棟瓦の安定性もアップし
“雨水の回り込みゼロを目指すライン”が整います。
漆喰の補修が完了したら、棟瓦を銅線で一つずつ固定していきます。
この銅線固定は、強風によるズレや飛散を防ぐための重要な工程。
見た目には分かりにくいけれど、屋根の寿命を確実に伸ばしてくれる縁の下の力持ちなんだよね。
今回の屋根は、劣化が進んでいる部分だけをしっかり取り替えながら、
棟の漆喰や固定も強化して“これからの雨に強い屋根”へと生まれ変わりました。
築35年以上のお家でも、必要な部分を見極めて補修することで、
長く安全に暮らせる屋根を取り戻すことができます。
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